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たくさんの道草と、ものづくりの合間の独り言。
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疲れのピークだった水曜、すっかり忘れていたけれど予定されていた残業があって、夜はもうそのまま帰るのは無理と判断、同僚に声を掛け、ベトナム料理に付き合ってもらった。

新宿は歌舞伎町の入り口にあるフォンベトは、安くて美味しい大好きなお店。ここを知ったのは偶然だったのだけど、以来何度も訪れている。そして幾度となく足を運ぶのにはもうひとつ理由がある。オーナーが、80年代に難民ボートで沖縄に流れ着いた中のひとりなのである。

その頃、小学校に上がるか上がらないかの私は真っ黒に日焼けしてひょろっと痩せていて、連日地元紙のトップを飾るベトナム難民船のニュースから兄弟に”ベトナム難民”とからかわれていた。真夏の日差しの中、木の葉のようなボートにぎゅうぎゅう詰めで流れ着く異国の人々。日に焼けた顔はどれも不安げで、逃げおおせた事実を前にしても幸せそうではなかった。しかし細かい事情の分からない子どもの私は、無邪気に”わー、ベトナム難民って呼ばれたー”と笑って過ごしていたし、どちらかと言うと愉快だった覚えがある。彼らは、平穏な日常に強烈なイメージで迫る非日常のビッグニュースだった。
フォンベトのオーナーはその後日本に定住し、お店を開き、異国の人々を雇い入れ、美味しいベトナム料理で日本人を楽しませてくれている。日本と異国の経済の一端を担っていることを思うと、難民受け入れを停止したも同然の日本の選択にやっぱり疑問を抱かずにはいられない。

そんなことを腹にずっしりと感じながら毎回美味しく食べて、今回も美味しく戴いた。翌日の昨日そして今日と元気で過ごせたこと、仕事のアイディアがわんさか湧いたことと美味しいベトナム料理はきっと関係があるはず。


今夜は、自宅近所のネパール料理店へ初めて行ってみた。ネパール人のオーナーと、ネパール女性を助ける団体でボランティアしている知人のことやネパールでとても素敵な旅をした友人の話で楽しくお喋り(ハンサムなんだなーこの人!でもパートナーいるんだろうなー)。てんこ盛りのサラダやらモモやらの肉料理とネパールビールを呑んで今夜も元気一杯!スパイスってほんと元気の源。気持ちも前向きになる!どうしてこんなにアジアンフードはパワフルなんだろう!?

ベトナムもネパールも、過去に(または今現在も)大変な思いをしている。それでも人々は笑顔で、こんなにも幸せな気持ちを与えてくれる。私(達)は一体なにをお返しできるだろう?同じアジアであっても違う焼けた顔を見ていつも思うことは、そんな感謝と自分への課題だ。



サモサ、サラダ、そしてモモ!パパドってチョイ辛センベイ?もサービスでもらった。


地名であり「強い」という意味もあって軍隊の象徴になっているらしい”ゴルタ”という名のビール。マークは、鉈。二度と呑まない!
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HN:
TOBARU SHOKO
性別:
女性
職業:
Creator
自己紹介:


フリーランスのジュエリー作家から調理の世界に寄り道後、アートのクリーエーションに魅了されて現在に至る。
育児支援施設にて親と子を対象とした造詣教室「親子でアート♪」を手掛ける他、下手の横好きで書きモノも少し。
アクセサリー制作は作家の補助、
初心者対象の教室、趣味での制作、など。
ちなみに画像は家宝のPIRELLI Calendar 96 by Peter Lindberghより。
okinawa出身。

                 
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