おはようございます。

どんなに忙しくても感傷的になるものなのね。

10時に最後の家電諸々の引渡しをしたら、荷物をまとめて終了。

夜は渋谷で食事の予定がある。

泣いちゃうかもしれない。

東京も、調布も、このアパートも、とにかく全部に感謝のきもちでいっぱい。

あふれそう。

私を大人にしてくれた東京と、私を強くしてくれた沖縄、これからもどうぞよろしくお願いします！

送別会から帰宅、最後の、アパートの夜を過ごしている。
畳の匂いの強さが、物の無くなったこの空間を主張している。

17年間同じところに住んだから、アパートの下のおばちゃんには”帰る前に一緒に食事しなきゃねー”とお誘いを受け、隣のおじいちゃまには”身体に気を付けてね”と言って頂けた。
ずっと近所づきあいの悪い私だったけど、見ている人は見ていて、いろんな心配を（私は警戒と取っていたんだけど）してくれていたんだなと思う。

引越し作業が本格化し始めた頃、8/9の13：05、実は義姉が脳梗塞で倒れた。この地区のスピーカーから「黙祷終わり」の放送があってすぐだった。救急隊の要請で病院に駆けつけ、兄が来るまでの7時間、義姉のそばにいて思ったことは。
私は今、動くことを歓迎されているんじゃないかな。
長く治療を続けていた癌のクスリの影響で散在していた血栓が脳に来ることは考えたくなかったけれど、何かが起こることは避けられない状況にあって、今こんなことがなかったら、私は義姉に会わずに東京を離れたはず。先月末に携帯で話したときに体調の話題になったことも、救急隊の方に伝える材料になりタイミングが良かった。私はどんな形にせよ、ちゃんと義姉に挨拶ができた。
今日は今日で、お世話になった方のお見舞いに行ってきた。この方も9日に意識不明になったと聞いて、今を逃すな、という気持ちになった。

自分が決めた動きに沿うように物事も動くことがある。
そんな時、間違っていないなと思う。

土曜日に会った義姉は、とても元気そうだった。がんばってた。
医者が言ったような状態とは全然違って、そのまんまの義姉だった。

私の背中を押すのは私の気持ちだけじゃない。
だから私も、がんばろうと思う！

今日は午後からお引越し。
家電含めてほとんどの物の引き取り手が見付かり、粗大ゴミに7点申し込んだけど、結果1つしか出さなくて済みそう。荷物も全てダンボールに詰め、最後のひとつの口が開いているだけだ。

いらないものをただで差し上げるための掲示板というのが調布にはあって、今回そこを通じて知り合った、なんと目の前のアパートに住む男性にいろいろと手伝ってもらっている。人の縁とは、ほんと面白いなあと思う。

沖縄で住む場所は、仕事で知り合ったリーダーの奥様つてで、那覇に格安で見つけることができた。珍友が「すっげえ！すばらしいスタート！」と絶賛した通りで、本当にありがたくって感謝でいっぱい。

これから、いつもと違う少し遠いところにあるコインランドリーに行って、昼ごはんを食べて、最後の仕上げをする。落ち着いたらここに書きたいことがある。

今　動くことにしたのは正解だと思う。
間違ってないよっていう出来事がたくさん起こる中で、あと2日のここの時間を噛み締めている。

8月の2日間は、沖縄で働かせていただいた事務局のリーダー夫妻のお誘いで、銀座クラブ豪遊、横浜野球観戦、あんどそーおん！な時間を過ごした。

キレイなおねえちゃんと話していて、また野球に大声を張り上げながら、”かき混ぜる”勢いからぽっと生まれる縁を思った。

動かなければ始まらないことがあって、動いた途端に手にすることがあって、どちらもそうできるタイミングと体力と、やっぱり人としての準備が関係している。あとはどれだけ持続できるか？こんなに良くして下さる縁の方々と？それも自分の生き方に掛かってる。

停滞は、低気圧。私にとってはやっぱりそうみたい。
かき混ぜて、ミクスチャーして、どんなこだわりもぐちゃぐちゃに、問題なく往なせる大人になって、そしたらどこででも生きて行ける！
生きる体力を、新天地では教わることになるんだろうな。
そんな予感と共に、引越し作業の合間の独り言。

昨日、無事にテレビとオーディオをお渡しして、ブックオフに本を売りに行き、いつものごとくDVD売り場をうろうろしていたら…見付けた。ペドロ・アルモドバルの「VOLVER」初回生産特別版！

もともと色のキレイな映画に惹かれる癖があって、アルモドバルは色だけじゃなく内容的にも大好きな監督の一人。その中でも、volverは一番のお気に入り。
売れた本の金額と、サービスチケットを引いて￥1400のお買い得品！しかも特典映像が入って通常版と￥200差となれば、こっちでしょう！

早速寝しなに特典映像を見た。長い長い、監督と出演した女性達の対談がとっても楽しかった。私がずーっと吹き替えだと思っていた、ペネロペの歌の部分は、彼女自身の声だったのにも驚いた。

…ふと気が付いたんだけど…
volverとは”帰郷”という意味。私、まさに帰郷のタイミングで手に入れたんじゃないの！？
アルモドバルが亡き母への愛慕を胸に故郷のラ・マンチャで撮影したこの映画は、私にとっても母への哀慕、家族への思いと重なる何かを教えてくれるかもしれない。

人生における何らかの符号は、指針になることがある。過去の人生で学んだそれを、今存分に生かして前進するぞ！
なんだかわかんないけど、ありがとう！:D