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またしても珍友に声を掛けてもらって、金曜、現在赤坂ACTで公演中の舞台、中村勘三郎の「赤坂大歌舞伎」に行って来た。
初めての歌舞伎、1部は古典ではなく落語の「人情噺文七元結」ということもあって、初心者には入り込みやすかったかも。演者の巧さが笑いの方向にも活きていて、たくさん笑ってとても楽しめた。後で教えてもらった所によると、実はこの話の見せ場は落語ではもっと強く、グッと来る感じで描かれているそうで、ちょうどその辺りで前に座っていた方が鼻をすすっていたのはきっと落語を良くご存知なのだろう。
舞台を見て笑ったり泣いたりするのは、規模の大小に関係なく映画とは全く違う湧き上がる高揚感があるから大好きだ。人物は小さくて詳細も良く分からなかったりするのに、見えないからこそのイマジネーションの広がりや同じ空間にいる力は凄いなあ、と心底思う。頭の中のカット割りは、きっと見ている人の数だけある。
舞台の後、一緒に観劇した4人で居酒屋で飲みながら色んな話しをして、聞けて、これもすごく良かった。話を肴に飲むのが当然だった20代、酒を肴に話が中心になって来た30代。素敵。それももう後半だけど、30代バンザイ。これを独り身で楽しんでちゃいけないわ!パートナーとも分かちあわなきゃ!ほんとに誰か、良い人を紹介してください。
さてその後は、言わずもがなのサウナな週末の最終電車で帰宅、スーパーで親子アートの材料にするペットボトル入りの水を購入してアパートまでの道々頭に浮かんだのは、歌舞伎でも酒の肴でもなくて、「狼」だった。
今週ミネソタの友人が、ミネソタを拠点に活動するフォトグラファーの写真集を送ってくれた。ミネソタやカナダと接する北アメリカの自然を90日の旅の中で記録したもので、ナショナル・ジオグラフィックのカメラマンでもあるらしいその人の写真の中には数点、狼があった。それはとても印象的で、狼に倒された鹿の凍てついた瞳のカットには、自然の輪廻へのナチュラリストらしい思いが綴られていた。編集者が寄せた言葉を英語が苦手なりに読んだところによると、この人は”The wolf guy"との異名を持つらしい。
そこで鮮明に思い出された1冊の本がある。シートン動物記の「おおかみ王ロボ」だ。
小学校の教科書に一部が載っていて、短いそれを読むだけで胸が締め付けられて、すぐに図書館に走って何度も何度も読んでは泣いた。ブランカとの愛、仲間との絆、リーダーとしての誇り、そして人間との、相容れない生きる道。
何に気持ちが高揚して涙が出たのかを真面目に考える必要なんか無いのに、観劇と酒とサウナでぐるぐる回る頭はずーっと突っ込み続け、結果歩くこと15分、答えが出た。
寂しかったからだ。ブランカが捕まったこと、死んでしまったこと、自分が捕まったこと、仲間に見限られたこと、シートン博士の嘆き。全ての出来事の裏に寂しさを感じたからなんだなあ。人間に屈することなく餓死したロボの最期だって、今考えれば寂しくてたまらない。捕えてもなお食べ物を与え続けた人間の行為も、寂しいじゃないか。
子どもの頃は、たぶん「かわいそう~!」と言いながら泣いていたと思う。
今は、寂寥感にいたたまれない心地がする。
自分の気持ちであっても勘違いしたり、それに気付かずそのままにしたり理解するのに時間を要したりするのもまた、一種の寂しさと言えるかもしれない。
また読んでみようかな。 …うう…ロボやぁ~い…!
大好きなお話しです。
落語ファンの私でも、これは歌舞伎の方が好きです。
そうそう、沖縄行って来ましたよ!
たくさん話をしたいですが、次回お会いした時にでも。
SHOKOさんが教えてくれた佐喜眞美術館にも行って来ました。
沖縄戦の図、そして6+23段の階段。
屋上から見える飛行場とベリの爆音。
色々と考えさせられました・・・。
落語は私も大好きなのですが、未だ生で見たことがありません。
田舎でテレビで見ていた人のCDを聴いたりすると、今の偉人も健在なうちに行かねば、と思います。
沖縄はいかがでしたか?
そう、普天間の本が出たのですよ。「HUTENNMA 360°」。評判良いです。
飛行機とヘリの音。私にはあれが故郷の音なんですよねえ。楽しい思いでもたくさんあるのです。無くなったら、広々とした基地の景色とか、その向こうに見える海とか、フェスティバルとか、懐かしく思い出すんだろうと思います。
爆音と言えばC4です!ギャラクシー。どでかい輸送機。
あれは戦闘機よりも怖くて、窓が震える一番苦手な飛行機でした!
沖縄で感じたこと、聞かせてくださいねー。
*鈴木さん! FUTENMA 360°、です~。訂正します、ごめんなさい^^;
本は、たぶんここの普通の書店にはありません。アマゾンで簡単に注文できます^^
面白い話しをひとつ。だいぶ前にミネソタの友達と軍の話しになった時、”近所にも小さい飛行場があるよ、F16が10機いる”と教えてもらったんですが…ファイター10機常駐が小さい…アメリカ人との感覚の差を改めて感じました。もちろん沖縄とは事情が異なりますが、基地問題は、お互いの感覚を尊重する所から入る必要がありそうです。対日本も、そうあって欲しいですね。
フリーランスのジュエリー作家から調理の世界に寄り道後、アートのクリーエーションに魅了されて現在に至る。
育児支援施設にて親と子を対象とした造詣教室「親子でアート♪」を手掛ける他、下手の横好きで書きモノも少し。
アクセサリー制作は作家の補助、
初心者対象の教室、趣味での制作、など。
ちなみに画像は家宝のPIRELLI Calendar 96 by Peter Lindberghより。
okinawa出身。
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