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たくさんの道草と、ものづくりの合間の独り言。
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昨日19日、3331アンデパンダンが終了しました。
久々に経験した展示会は、緊張や反省と共に、今の年齢だから分かること、以前と今の自分の差、足りないことやこのまま続けて行っても良さそうな自分の方向など、たくさんのことを感じることができました。
いつも忙しくてなかなか会えない方にお越しいただけたり、連絡が取れたり、そういう所も本当に嬉しい収穫でした。

日々考えていることをどう表現して、どうやって人を喜ばせるのか。「キャッチー」がキーワードな今のアートや時流を理解するのは難しそうですが、また何か機会があれば、挑戦してみたいと思います。もしかしたら、伝統や技術、職人気質が重んじられる世界観から離れることにあんなに苦労したクラフトにも、少し戻ってみるかもしれません。
今作ったら、何か違うかもしれないし。
そんなことを様々に思った日々でした。

お越しくださった皆さん、ありがとうございました。お会いできなかった方とも、次のこういう機会にお会いできればと思います。

そう、スカラシップ・人気投票ともに漏れちゃいました。票を投じてくださった皆さんにも、お礼申し上げます!


 
”憧れの希望の灯り”を持つクマ3匹が我が城に。作業台の上より。
右と左はLEDをフィルムケースの中に仕込んだので光りが凝縮されています。


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2010/09/11
3331アンデパンダンの、講評がありました。

講評なんて、美術の予備校時代以来。私の知っている”講評”は罵倒されて何ぼで、今回のように全く存じ上げない人々の中でのそれは初体験。
緊張。震えるほどに、緊張!
珍友にそう伝えると、”良く思われたいからだよ”なんて返されましたが…違うんだってば。
それ以前に、プレゼンっつー部分での緊張を、自ら確認。

講評って、何よ。…鞭だよ。技術面や精神面を叩いてくれる、講師の知識の泉だよ。うまく行けば自分の「狙い」を伝える、戦いの場だよ。
…なんとなーく、過去を思い出しながら、迎えました。自分の番を。

まず、言われたことは、”こう見せたいという意図を感じる。”→傘が壁から出ている部分に対して。
どうして傘でなくてはいけなかったのか、例えば流木では?
私:傘は、実際にゴミ捨て場から拾ってきた物なのです。→でも、(展示用に)切っちゃったんですよね?
私:その通りです。
親子アートでこれまでやってきたことをまとめた点には”再構築”と、そして、”アウトサイダーアートは見せ方が非常に難しい”と。

一番残った言葉は…”あなたの意図とは違い、参加の親子は単純に楽しんでいるかもしれない。”



中村氏のこれが核心を突いていました。事実私は、これまでお教室で自分の思いを全面に打ち出したことはないし、説教臭く進めるよりもとにかく楽しく、親御さんのストレスをいかに取り除くか…という点を大切にしてきました。
現場の経験上、それはそれで良いと思いますし、これからもそう進めよう、という気持ちは変わりません。

ただ、それを”自分の作品”として外に出す時には、これまでの思いでは足りないことや、見る側に対して”分かってもらう”努力、分かりやすく表現する明快な手法、そして今更で恥ずかしながら…インパクト。。。。
を、学びました。

アート、とはなんでしょうか。コンセプト、とは。。。。
これからまた、勉強したいと思います。


今日 偶然&久々にお会いできた皆さん、
来てくれた友人の皆さんに、感謝の気持ちで一杯です。
こうやって会えたのも、発表する機会を得たかにほかなりません。
そんな機会をくれた3331アンデパンダンと、履歴書不美人な私の背中を押し続けてくれた珍友にも、感謝。

これからまた、何か企画/主宰してみたいなあ、と思い始めてきました。

モノを創る生活に、どうぞお付き合いください!

ではでは、今日はこの辺で。
酔ってま~す!





3331アンデパンダン」が昨日、9/8からスタートしました。
久し振りの展示会参加。インスタレーションは20代の頃に参加させていただいた庭園美術館以来で、しかもこんなにカワイイ?!路線で作るのは、初めてのこと。何もかもに緊張しているのですが、とてもシゲキテキで気持ち良いです。

昨日、大雨の合間を縫って会場に行ってきました。
荒れた天気・平日・夕方と閑散要素満点でしたがチラホラと人影があり、きちんと投票もされている姿を見て、自分の作品へのテンションが気になって仕方ありませんでした。

でも、少しは、票をいただきたい…。どれくらい集まるかしら…。

下記に、コンセプト/説明を掲載します。常に思っていることですが、まだまだ言葉としてまとまりません。
勉強不足です。
少しでも共感してくださる方がいらっしゃったら嬉しいなあと思います。
-------------------------------

A.モビール
風船を型にして作った張子。素材は、街角で配られているポケットティッシュや雑誌。
溢れんばかりの物や情報に囲まれていながら、満たされない空虚な感情を持て余している。…などと言われて久しいけれど、解決の糸口は未だ見出せず、確かな物である自分自身の存在でさえ、薄氷のように儚い。だからこそ“希望を持つこと”に憧れる。
1.溢れる物/情報…ポケットティッシュ/雑誌
2.空虚な感情…中身が空洞な形状
3.自分自身(それぞれの存在)…もろく、いびつな張子
4.糸口…毛糸
5.希望…LEDの灯り(クマの胸や手に組み込んでいる)
<親子アートとしての狙い>
制作前と制作後/完成時の素材感の差を楽しむ。どこにでもある素材を使うことで、身の回りに溢れる様々なモノに対して意識を向ける。

  


B.POPET-クマ型ゴミ袋
熊の形をしたゴミ袋に、日々の生活で出るゴミに見立てたものを詰める(主に展覧会のフライヤーをシュレッダーに掛けたもの)。クマの下にある“ゴミ山”は、かつてフィリピンに存在したスモーキーマウンテンをイメージしている。
“ゴミ山”のゴミを袋に詰めて行くと、次第に膨らんでクマの人形ができて行く。同時にゴミ山“はどんどん小さくなり、”ゴミ山“は消費者の手で”クマの人形“という違う形に変化する。普段の生活の中で何度となく繰り返している「捨てる」行為が「拾う」行為にも変化した瞬間。
<親子アートとしての狙い>
スモーキーマウンテンでは、かつて多くの子ども達が生活の糧を得る為に働いていて、今もなお“第二のスモーキーマウンテン”で同じことが繰り返されている。ゴミの中には海を渡って廃棄された物も含まれていて、日本もゴミ輸出国のひとつである。“ゴミ山”を子どもと共に小さくする作業を通じてPOPETのコンセプト/ゴミの分別やお片づけを楽しく覚えると同時に、それらに意識を向け、親子の対話を増やし、考えることを目標としている。
 
   

C.水鉄砲で染物
100円の水鉄砲に赤・黄・青の絵の具を溶いた水を入れ、水鉄砲遊びをしながら服などの染物を体験する。
<親子アートとしての狙い>
筆でのお絵描きが苦手な小さい子どもたちも、水遊びをしながら作業が出来る。シャツの上で、または水鉄砲の中で色を混ぜることで親子の対話が生まれ、「次は何色だろう?」という謎掛け遊びにもなり、親と子が同じ目線で自然に楽しむことができる。
暑い夏、涼みながら遊びつつ作品を作ることができ、1つで3つの楽しみを味わえるお得な作業。

→参加の保護者の一言”この水鉄砲はもういらない(捨てる)”が忘れられず、今回の作品に加えることに。

持続可能性。過去を受け継ぎ、次世代に引き継ぐ。その経緯で淘汰される物、変わらない物、新たに生まれる物と様々な形がある中、“考えること”については共通の不変性を持つ。持続可能な社会を目指す時、エネルギーや環境、企業のあり方と同時に、「人間」そのものもひとつの「材料」である。子どもと大人の関係、やり取りの循環は、常に「持続可能性」を内包している、と言える。


本日 無事に搬入終了。
午前中に会場入りするとまだ人はまばら。広い会場内の丁寧な説明と誘導、そして”お好きな場所をどうぞ!”にまず驚き、途中のアドバイス的なお言葉や作業のフォローまで、信じられないくらい(予想していなかった、と言うべきか)気持ちよく作業させていただきました。スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

私自身については、不慣れなこと、準備不足な点、反省点がたくさんたくさんあります。夜、帰宅後に”ああすれば良かった!”と思ったり、お気に入りの場所を取ったはずなのに、活かし切れていません。
しかし今はとにかく期間中、楽しむことを。
次回も必ず、ここやどこかで今回のリベンジをしよう、と誓いました。


搬入は明日まで。展示は9/8~。展示作品点数は、360点です。



  
これまでの「親子でアート♪」の中から、コンセプチュアルであると思える作品3点
1.クマがゴミを食べちゃった!
2.水鉄砲で色チャンプルー!
3.風船でモビール
を組み合わせたインスタレーションで、お教室の通りにゴミ山を作り、その中に”ゴミ雑巾”としてこの3枚を仕込んでいます。
どこにあるのか、探してみてください!

 
作業風景を珍友が撮影。そう。珍友も出品しています。


クマが3体。それぞれに、LEDが灯っています。
現代社会の様々な虚空に対し、”希望”や”希望を持つこと”に憧れる私の心を表しています。

 


今日、「千代田芸術祭 3331 アンデパンダン」の申込が受理されて、整理番号が返送されて来ました。私の番号は293。ものすごい人数になるだろうと思っていたけれど、想像以上に大変な感じになりそう。きっと、おもちゃ箱をひっくり返したような状態になるのではないかと思います。

期間は9/8~9/19。合計11日間。アンデパンダンですが審査があり、それに通った人には個展が用意されています。
9/11土曜の13時-16時には、作家・クリエイターのいとうせいこう氏、東京国立近代美術館研究員の保坂健二朗氏、東京芸大准教授で3331統括ディレクターの中村政人氏による公開講評会があります。とても楽しみです(野次馬根性で!)。

3331 Arts Chiyoda は廃校を利用したアート施設ですが、世田谷ものづくり学校東京おもちゃ美術館ともまた違っていて、アートを中心に据えた複合施設としての完成度がものすごいです。そう言う面も含めて、どうぞ遊びに訪れてみてください。東京の廃校利用のイメージが変わる、かもしれません。

後日また、改めて詳細を告知いたします。


今日咲いたアマリリスをiittalaに。綺麗。でもどんどん咲いて写真が追いつかないよ!

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Profile
HN:
TOBARU SHOKO
性別:
女性
職業:
Creator
自己紹介:


フリーランスのジュエリー作家から調理の世界に寄り道後、アートのクリーエーションに魅了されて現在に至る。
育児支援施設にて親と子を対象とした造詣教室「親子でアート♪」を手掛ける他、下手の横好きで書きモノも少し。
アクセサリー制作は作家の補助、
初心者対象の教室、趣味での制作、など。
ちなみに画像は家宝のPIRELLI Calendar 96 by Peter Lindberghより。
okinawa出身。

                 
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